EVENT|2024/11/16|さいはての朗読劇×LT『珠洲の話をしようよ、江の島で 〜民話編〜』開催
Landscape THEATRE
turn the world into Theatre
世界を 山を 海を 街を 劇場にしよう
建物を持たない「劇場」
ランドスケープシアター
劇場と言う建物の歴史は古く、皆さんよくご存知の古代ギリシャ劇場や、同じ頃古代インドでも劇場が作られていたと言う記録があります。
ではそれよりももっと古い時代の劇場はどんな姿をしていたのでしょうか? それはわかっていません。ただ1つだけ確かなことがあります。劇場と言う建物がこの世に生まれるより、遥か前から演劇と言う芸術は生まれていたということです。
その頃の演劇はどんな場所で行われていたのだろうかということを私はよく想像します。大きな山の懐や、切り立った断崖から見渡す海、母親の胎内のような洞窟…人々は、物語を語るのにふさわしい場所を求め、そこに観客が集う。それが演劇の始まりだったのではないかと思います。そのような場所を「ランドスケープシアター」と私は呼んでいます。
1985年のアビニヨン演劇祭で、ピーターブルックが「マハーバーラタ」を上演したブルボンの石切場は、まさにランドスケープシアターです。ピーターブルックは、壮大なインドの叙事詩を上演するのにふさわしい場所を自ら探し出し、そこにほんの少しだけ手を加えてこのランドスケープシアターを生み出しました。そこには既存の建物としての劇場に縛られない自由があります。そして、何より、この世界そのものを舞台装置として作品に取り込むエネルギーがありました。
こんな場所で自分も作品を上演してみたい。自分の作品のためだけの空間を手に入れたい。そう思うのは私だけではないと思い、劇場を作ることにしました。それが、建物を持たない劇場=ランドスケープシアターです。ランドスケープシアターは劇団ではなく劇場です。どなたでもこの劇場をご利用いただけます。ただし、ハコとして固定された空間を持っていません。
作品にふさわしい場所を劇場へと作り変える。上演が終わると夢のように消えて行く。それがランドスケープシアターの生み出す劇場です。
この世界のどこかにある、まだ見たこともない風景を、あなたの作品のための劇場に作り替えてみませんか?
ランドスケープシアター ディレクター
木津潤平
2024年4月〜
ランドスケープシアター 第一弾プロジェクト 始動
藤沢駅南口、湘南への玄関口。
かつて、江ノ電を降りて見上げると、ビルの上に小さな観覧車が立っていた。しかし、時の流れと共に江ノ電の停車場は移動し、観覧車も姿を消した。
それでも、フジサワ名店ビルと呼ばれるその建物が立つ391街区には今もマーケットの賑わいが息づいている。過去の記憶と現在の賑わいがこの場所で重なり合い、街の活気ある日常を作り出している。
391THEATREプロジェクトは、この391街区に小さな劇場とリハーサルスタジオやアトリエをちりばめ、舞台芸術家の活動の場を作るプロジェクトです。
2024年4月から2026年3月までの2年間、391THEATREは世界に開かれた窓となり、未来を見渡す展望台となります。
391街区とは
JR東海道線、小田急江ノ島線、江ノ電の3路線が集結する藤沢駅南口に位置する約5000m²の街区の名称。フジサワ名店ビル・ダイヤモンドビル・CDビルの3つの建物からなり、築50年を超える建物同士が地上から地下まで完全に融合しており、内部で自由に行き来できるため、ある種「迷宮」のような複雑な動線が生まれている。それが商業ビルとしての賑わいと相まって、唯一無二のユニークな建築空間を形づくっている。街区の中心には「ハゼノキ広場」と呼ばれる市有地があり、広場の周囲やそこへ至るアーケードは全て公道として扱われている、都市計画的にも貴重な空間。フジサワ名店ビルの屋上にはかつて観覧車があり、街のランドマークとして親しまれていた。
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