Landscape THEATRE
turn the world into Theatre
世界を 山を 海を 街を 劇場にしよう
建物を持たない「劇場」
ランドスケープシアター
劇場と言う建物の歴史は古く、皆さんよくご存知の古代ギリシャ劇場や、同じ頃古代インドでも劇場が作られていたと言う記録があります。
ではそれよりももっと古い時代の劇場はどんな姿をしていたのでしょうか? それはわかっていません。ただ1つだけ確かなことがあります。劇場と言う建物がこの世に生まれるより、遥か前から演劇と言う芸術は生まれていたということです。
その頃の演劇はどんな場所で行われていたのだろうかということを私はよく想像します。大きな山の懐や、切り立った断崖から見渡す海、母親の胎内のような洞窟…人々は、物語を語るのにふさわしい場所を求め、そこに観客が集う。それが演劇の始まりだったのではないかと思います。そのような場所を「ランドスケープシアター」と私は呼んでいます。
1985年のアビニヨン演劇祭で、ピーターブルックが「マハーバーラタ」を上演したブルボンの石切場は、まさにランドスケープシアターです。ピーターブルックは、壮大なインドの叙事詩を上演するのにふさわしい場所を自ら探し出し、そこにほんの少しだけ手を加えてこのランドスケープシアターを生み出しました。そこには既存の建物としての劇場に縛られない自由があります。そして、何より、この世界そのものを舞台装置として作品に取り込むエネルギーがありました。
こんな場所で自分も作品を上演してみたい。自分の作品のためだけの空間を手に入れたい。そう思うのは私だけではないと思い、劇場を作ることにしました。それが、建物を持たない劇場=ランドスケープシアターです。ランドスケープシアターは劇団ではなく劇場です。どなたでもこの劇場をご利用いただけます。ただし、ハコとして固定された空間を持っていません。
作品にふさわしい場所を劇場へと作り変える。上演が終わると夢のように消えて行く。それがランドスケープシアターの生み出す劇場です。
この世界のどこかにある、まだ見たこともない風景を、あなたの作品のための劇場に作り替えてみませんか?
ランドスケープシアター ディレクター
木津潤平
2024年4月 オープン準備中
ランドスケープシアター 第一弾プロジェクトは海辺の町に
私たちがプロデュースする最初の劇場のオープン準備をしています。東京から電車で 60 分の海沿いの街、60 年 近くの間、街の人々に愛されてきた商業ビルがあります。複雑な迷宮のように入り組んだこの建物のそこかしこが「劇場」へと変貌します。続報は本サイトにてお知らせいたします。
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